19.08.16 ルアンパバーン3日目
今日はルアンパバーン最後の日。
行くとこはもう決まってて、クアンシーの滝。
ルアンパバーンの観光地では最も人気なところで、期待が高まる。
市街地から滝までは30kmくらいあって、ツアーで行く方法とバイクをレンタルして自力で行く方法があった。
9:00~12:00のツアーがあったのでそれに応募しようと思っていたが、昨日レンタサイクル屋のおっちゃんにツアーは間違いなく4時間以上かかるからそれも帰ってこれるの13時以降だよと言われた。
この日は14:30発シェムリアップ行きの飛行機を取っているため、13時過ぎに宿に戻ってくるのはまずい。
というわけでバイクをレンタルして行くことにした。
朝食をとり、8時ごろにバイクをレンタルした。
バガンで借りたEバイクではなく、ガチのバイク。
借りるときに、ガソリンがもう20%しかないから最初に足してねと言われた。
ガソリンは結局満タンで入れてしまったので3万キープかかり、往復しても1メーターも減らなかった。
せっこい金の取り方・・・。とても東南アジアらしい。
こんな感じの山道をひたすら進んだ。
最初は慎重に運転していたが、車通りが全くないので途中からばちこりスピードを出して運転していた。
時間も割となかったしね。
ついて、まずはなんかクマを鑑賞するエリア見たいなところだった。
クマは全員寝ていた。
次に滝に到着!!
ずっと渓流みたいな感じで、小さな滝がちょっとずつあって、最後一番奥にでかい滝があるという構成。
渓流はめちゃくちゃ綺麗なエメラルドグリーンで、モンハンの森丘みたいなエリアに出てきそうな感じだった。
めちゃくちゃ写真を撮った。
奥の滝。
ただあいにくこの日は曇りで、そこまで暑くなかった。
クアンシーは泳げるエリアが2箇所くらいあり、すごい人気なのだが、この日は全く遊泳日和ではなかったので泳ぐ気にはならなかった。
十分堪能したので11:30くらいに滝を出て帰路についた。
このまま順調に変えれば昼飯を街で食べて空港に行くくらいの時間は取れそうだなと思った。
帰り道はもう完全に調子に乗っていて、最高どんくらいまで出るんだろうとやって見て、80kmくらいまで出した。
60kmを越えると半袖では当たる風がかなり痛い。
ここで事故が起きた・・・。
なんか砂利が歩道に出てきてるような道があってそこで一瞬バランスを崩した瞬間、バイクが倒れ、そのままズザザザと転んだ。
転倒の瞬間はもはやよく覚えていないしあんまり思い出したくないが、なぜだか左肩と右膝を主に怪我した。
バイクとともにうずくまっていると車が二台とまってくれた。
現地の人たちだった。
片方の組はかなり英語が喋れて、大丈夫かきいて、とりあえず起こしてくれた。
この時は右膝がかなり痛かった。
とりあえずバイクの状態を確認して、俺の状態的にも乗って帰るのは無理だろうということで、ホテルに電話をかけてくれた。
繋がらなかったので、ホテルにいるけーすけさんに電話をかけ、ホテルに繋いでもらった。
ホテルが救急車を手配してくれた。
落ち着いて状態を確認すると、左肩もかなり痛くて、体中に擦り傷があった。
ただこの時不幸中の幸いだったのが、長ズボンを履いていたことだった。
教習所で一時間だけある原付講習みたいなやつで、必ず長ズボンを履くように教官が言っていたのをなんとなく覚えていて、この時は運転中だけ長ズボンを履いていた。
そのおかげで足の傷はかなり少なかったと思う。
実際長ズボンは2箇所かなり派手に穴が空いていて、本当に長ズボン履いててよかったと思った。
救急車を待っている間に親に連絡し、保険に電話をかけようとしたが、契約しているプリペイドsimが通信専用で通話は対応していないらしく、全く電話は繋がらなかった。
そのうち救急車が来た。
ラオスの救急車は普通にサイレンとともにくる。
結構綺麗だった。
救急隊の方が傷口の手当てをしてくれて、救急車に乗せてくれた。
壊れたバイクは救急隊のうちの1人が乗って行った。
人生初救急車をラオスで経験することになった。
ストーリーとか撮る余裕は流石になかった。
病院に着くと目の前に車椅子が用意されていた。
一応歩けるけど、だいぶ足を引きずって行くことになるので、乗せてもらえるなら乗って行こうということで乗って行った。
処置室に案内された。
ラオスの病院普通に清潔でびっくりした。
傷口消毒して包帯巻いておしまい。
なんかワイシャツの人が来て何が起こったかとかどこが痛いかとか聞いて来た。
こいつ誰や???という感じだったが、まあ多分医者なんだろう。
明後日また来てねと言われて終わりそうだったので、内部に傷はないか聞いたところ、ワイシャツ男は「ないないw」みたいな事言って去っていった。
看護師たちと相談したら、レントゲンがあるらしくてお金払えば取れるらしい。
というわけで撮ることにした。
その後全然案内がなく、看護師たちはスマホをいじり始めた。
は?
今からどうするのか、レントゲンを準備しているのか聞いても、全然英語が通じないし、なんかコミュニケーションをとる気もないようだった。
一番まともそうだった男性看護師に詰めて、ようやく言われたのが、治療費、薬代、レントゲン代を全て払わないとレントゲン始まらないらしい。
それを先に言えや・・・
いくらか聞くと、合計で35万キープほどだった。
救急隊出動させて、レントゲンまで撮って4000円ちょっとなので、安い。
手持ちで35万はないので、おろしにいかなくてはいけなかった。
ATMは病院の外にあるらしくて、そこまで行けと言われた。
足を引きずってしか歩けなかったので、ATMまでの道のりはかなり長かった。
日も差してて、精神的にもきつかった。
で、ATMに着いたら、取引がエラーになった。
空港と同じ現象。なぜ???
どうやら街中のATMしか下ろせないみたい。
よくわからん。
ということで宿にいたけーすけさんに連絡して、お金を持って来てもらえることになった。
仲良い優しい人が宿にいて本当に助かった。
彼がいなかったら金払えないし、パスポートはレンタルバイクに預けてるしで完全に詰んでいたかもしれない。
けーすけさんが到着し、お金を払い、レントゲンをとってもらえることになった。
なんか小汚い私服のおっさんが登場し、そいつについていけと指示された。
このおっさん誰???レントゲン技師だろうか。
レントゲン室の前でおっさんにここで待てみたいに合図された。
そしてレントゲン室に入ると、普通に別に技師がいた。
じゃああのおっさんまじで誰???
さらにレントゲン室の隣には普通に白衣を着た医師がいた。
じゃああの最初のワイシャツの男誰???
ラオスの病院、謎の人物が多い。
レントゲンをとってもらう頃には左肩も痛かったので、右膝と左肩のレントゲンをとってもらうよういうと、Noって言われて、キョトンとしていると右膝のレントゲン撮影が強引に始まった。
一部位の値段しか払ってないということ?とか、ここしかダメなの?とかジェスチャーとかでも聞いたけど、無視された。
英語が通じないとかじゃなくて、コミュニケーションをとる気がない感じがめちゃめちゃした。
レントゲンが終わるとまたあの私服のおっさんに案内された。
どうやらこいつはレントゲン案内人なんだろうということで理解した。
おっさんは最初に俺が運ばれた部屋に案内した。
どうやらここは救急処置室みたいなとこらしい。
おっさんは案内が終わると、処置室のカウンターの奥でスマホゲームをしていた。
看護師たちは相変わらず仕事がないひとは堂々とスマホをいじっていた。
レントゲン結果が出て、右膝の骨には問題がないことがわかり、一安心。
白衣の人に診断書を書いてもらうようにいうと、露骨にめんどくさそうな顔をして、一言何か言って、周りの看護師は笑っていた。多分こいつ「めんど」って言ったわ。
全て終わり、ホテルに戻り、またここに泊まることになったことを言った。
部屋があることは事前に確認していたので、再度チェックインした。
ラウンジで外国人に絡まれた。
同室のバリくそ陽キャのオーストラリア人は、同様にタイでバイク事故して、病院とか行かずに自力で包帯巻いて抗生物質飲んで直したらしい。
屈強すぎる。
皮膚なんてすぐに治るさ。病院なんていかなくていい。一生の話のタネができて最高じゃん。と、どこまでも前向きだった。
そのうち、最も怖かったバイクの修理代の請求がきた。
事前の取り決めなどは何もないので、完全に言い値で払わなくてはいけない。
料金交渉も試みるつもりではあったが、土産物屋で値切るのとはわけが違うので、憂鬱だった。
結局、ハンドルとフロントが直交してなくて折れ曲がっててまともに走れないとか言われて、100万キープ請求された。
最初は、は?ぼったくりすぎだろと思ったが、冷静に考えるとまともに走れないのが12000円で修理って安い。
ただその時は納得いかないと言い、翌朝バイクショップに言って料金を実際に確認することになった。
までもレンタル屋の人すごい強気だったから多分同じ値段請求されるんだろうな。
さっきのオージーに相談すると、90万だけ持ってっておいて帰ってこい!!とか言っててどこまでも適当。
部屋に戻るとハナさんにあって、え??なんでいるのみたいになった。
そりゃそうだ。
肩も膝も痛いので安静に寝ていた。
日本にいる人からLINE来たりしてすごくありがたかった。
夜ご飯はけーすけさんとかハナさんが買って来てくれて、すごく助かった。
明日はとりあえずバイク屋と交渉して金を払い、そのあとはもう完全に安静の療養生活になりそう。
ちゃんと落ち着けて、進振りのこと考えろってことなのかもしれないな、と思った。
使ったお金
(ホテル代:56000LAK)
バイクレンタル:80000LAK
ガソリン代:30000LAK
クアンシー入場料:20000LAK
(病院代350000LAK)
(タクシー代:80000LAK)